エドラダワーについて

舌ざわり滑らかで柔らかくクリーミーな甘い口当たりは、女性にも大変人気があります。しかし生産量が少ないので、大切な人と大切な時間を過ごす時に。１００種類以上のブレンデッドウイスキーを作り出したことで知られている稀代の名ブレンダーであるウィリアム・ホワイトリーは、若年のころからエドラダワーに目をつけており、１９２５年にエドラダワー蒸留所の権利を手に入れました。彼がこの蒸留所のモルトを使用して初めて作り出したのが「ハウス・オブ・ローズ」でした。その後、さらに上質のウイスキー作りを目指したホワイトリーは、エドラダワーの原酒からキングス・ランサムを作り出していきます。

創業当事は同じ土地にいくつもの蒸留所がありましたが、今ではほとんど姿を消していて、現在でも多くの蒸留所を残しているスペイサイドとは対照的の姿となっています。そんな中、存在し続けたエドラダワー蒸留所ですが、１９７５年にペルノ・リーカルに買収されその傘下に入りました。同社におけるエドラダワーの生産量はわずかであり、製造方法もボトルの大きさも当事のまま変わりませんが、その数は年間に９万リットルしか生産されていない希少なウイスキーとなりました。エドラダワー蒸留所はスコットランドで一番小さな蒸留所であり、１８２５年パースシャーの丘に建設されました。現在は２００２年にインディペンデントボトラー大手アンドリュー・シミントンの傘下となっています。