生産情報 | 地域 | 西ヨーロッパ |
---|---|---|
生産国 | フランス | |
格付け/生産者 | アンリジャイエ | |
地方 | ブルゴーニュ | |
地区 | コート・ド・ニュイ | |
村 | ヴォーヌ・ロマネ | |
ブドウ品種 | ピノ・ノワール |
タンニンもボディも中庸なのに、とても余韻が長く、醤油のような発酵由来の香りや、紅茶のようなニュアンスも感じられ、とにかく複雑さがあります。稀少性、品質、人気のいずれもが一流であるジャイエ氏のワインは、オークションでも高額で取引されますが、ジャイエ氏の名声を高めた自慢の畑でもあるクロ・パラントゥに至っては、度々ロマネ・コンティを彷彿とさせる、並外れた価格となっています。 残念なことにジャイエ氏は2006年、病のため逝去しましたが、多くのブルゴーニュファンの心のなかに、鮮烈な味わいとともに深く記憶されています。アンリ・ジャイエ氏が手がけたワインのなかでも入手が難しく、とりわけ人気を誇る銘酒が、【ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ】です。 19世紀末のフィロキセラ禍の後、クロ・パラントゥは前世紀からその名を馳せていましたが、栽培が非常に困難な土地で、休耕地として長い間放置されていました。 その畑を1953年に開墾したのが、アンリ・ジャイエ氏なのです。合わせて1haほどの小さな畑で、生産量は300ケース程度と稀少なワインとなっています。
現在知られているブルゴーニュワインは、アンリ・ジャイエ氏という1人の天才醸造家が造りだしたもの。今では考えられませんが、ジャイエ氏のワインが世界に知られるまでは「大量生産すること」が何よりも重要で、「ブルゴーニュらしさ」や「品質」は二の次でした。私たちがブルゴーニュの大量生産ワインをありえないと思うのも、シャンボールやジュヴレの個性が良く出たワインを楽しめるのも、アンリ・ジャイエ氏の功績から成るものです。アンリ・ジャイエ氏は、1980年代のブルゴーニュで多大な功績を残した偉大な造り手として、時に「ブルゴーニュワインの神様」や「伝説の醸造家」とも評価されています。アンリ・ジャイエ氏16歳から畑に出ては、同村の1級クロ・パラントゥ(クロ・パラントー)などの畑を徐々に購入し、ブルゴーニュワインの世界に革新的技法を持ち込みました。
ジャイエ氏 は「ブルゴーニュの良さを引き出す」ために、ぶどう畑の仕事を一番と言って良いほどに大切にし、徹底して収穫量を制限します。 収穫したぶどうは選果台を使って一房一房選び、低温浸漬を行うことでキレイなぶどうのエキスを抽出し、発酵には自然酵母を使用します。何に対しても真っ直ぐで、特別に高級な何かを使用している訳ではないのです。ぶどう栽培もワイン醸造法も一般的なブルゴーニュの生産者が行っているスタンダードなものです。しかし、これは今でこそスタンダードな醸造法でも、アンリ・ジャイエ氏がこの醸造法でワインを造るまでは、誰一人このような製法をワインに使用する人はいませんでした。大量生産のブルゴーニュに一石を投じ、新しい醸造法をいくつも編み出し、同じ哲学を持った若手醸造家をたくさん育てたのもアンリ・ジャイエ氏なのです。
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