生産情報 | 地域 | 西ヨーロッパ |
---|---|---|
生産国 | フランス | |
格付け/生産者 | メドック 5級 | |
地方 | ボルドー | |
地区 | オーメドック | |
村 | ポイヤック | |
ブドウ品種 | カベルネーヴィニヨン,メルロー ,カベルネフラン,プティヴェルド |
フィリッピーヌ男爵夫人は、ポイヤック村でもう一つ、 シャトー・ダルマイヤックという5級格付シャトーも所有していますが、このクレール・ミロンはその品質から、3兄弟の2番目の存在といわれています。
その理由は、畑がムートンとあのラフィットの中間に位置する絶好の位置で、地質もほぼ両者と同じだからです。そのため、味わいも両者の性質を併せ持っていて、ラフィットほど華やかさはありませんが、ムートンほど重厚でもなく、繊細な香りで、程好い華やかさと落ち着きを持っているのが魅力です。それはフィリップ男爵がこのシャトーを買収した後に、醸造所やブドウ園を丁寧に整備したことが認められたことであり、人気や評判も、近年急上昇しています。
ムートン・ロートシルトとラフィットの中間に位置する 、ロートシルトとは、英語読みでロスチャイルド(大富豪一族)の意味です。このロートシルト家を20歳の時に継いだのがフィリップ男爵でした。 フィリップ男爵は最愛の妻リリーと娘フィリピーヌと共に、シャトー主の中では若者ですが幸せに暮らしていました。しかし、第二次世界大戦の影響から災いがフィリップにふりかかってしまいます。シャトー・クレール・ミロンはもうひとつのロートシルトと言われています。 シャトー・クレール・ミロンのエチケットには一組のダンスをする若い男女が描かれていて、これは結婚式を挙げたばかりの二人だといわれています。 しかし、その優雅なエチケットの裏には、悲しい愛の物語が秘められているのです。ユダヤ系の大富豪であったロートシルト家ですが、ナチスドイツからの迫害を受けて、幸せだった一家は離散してしまいます。フィリップは難を逃れてフランス軍に、妻リリーはゲシュタボに捕らえられてしまい、娘フィリピーヌは行方不明、ワイナリーも没収されてしまいます。戦後父と娘は劇的な再会を果たしたのですが、妻リリーは収容所で悲惨な死をとげていました。フィリップ男爵の悲しみは深く、最愛の妻を亡くしてしまい中々立ち直れなかったそうです。そんな彼を救ったのは二度目の妻ポーリーでした。このポーリー夫人の多方面に渡る活躍でついに1973年に格付け第一級に昇格することが出来たのです。一方では、もう一つ所有していた畑を娘のフィリピーヌが大切にワイン造りを続けていました。それが、シャトー・クレール・ミロンです。そして、このエチケットに描かれている二人は結婚直後のフィリップと最初の妻リリーであると言われているのです。優雅に二人が踊っているエチケットの裏には、この様な悲しい物語背景がみえるワインなのです。
シャトー・クレール・ミロンのエチケットには一組のダンスをする若い男女が描かれています。これは結婚式を挙げたばかりのフィリップと妻リリーだといわれています。その優雅なエチケットの裏には、悲しい愛の物語が秘められています。
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