生産情報 | 地域 | 西ヨーロッパ |
---|---|---|
生産国 | イギリス | |
地方 | スコットランド | |
地区 | ローランド | |
村 | ファルカーク | |
作り手 | ローズバンク蒸留所 | |
原材料 | 大麦,酵母 |
ローズバンクとは「野バラの堤」を意味します。想像力をかきたてる蒸留所名ゆえ人気の高いローズバンクですが、1993年に閉鎖され何度か再開のうわさが流れたものの、その道はずいぶん遠いようです。3回蒸留のローランドモルトといえば何か当たり前のようなイメージがありますが、実際に手に入るものとしてはオーヘントッシャンと、ローズバンクぐらいと言われています。18世紀後半に創業され、場所はスコットランドの南、野ばらが咲き乱れるキャメロン村の運河のほとりに立地しています。スコットランドで長く継続して稼動できた蒸留所はとても少ないです。ほとんどの蒸留所は1980年代から1990年代にかけての供給過多の時期に蒸留所の閉鎖を余儀なくされました。蒸留所が需要の回復後に再稼動できるか否かは、ほとんど立地次第だったといえます。ファルカークのキャメロン村に建っているローズバンクは、1993年に閉鎖され、その後はオフィス兼住宅に改築されました。仕込みの水、はキャメロン谷の貯水池のものを使用。熟成が早いとされる3回蒸留の残された樽から、今後どんな熟成を経たモルトが出てくるのかが注目です。
ローズバンク蒸留所は1840年創業であり、1982年にDCLが同社を代表するモルトを紹介する形で作り上げた「アスコット・モルト・セラー・シリーズ」からウイスキーを販売しました。しかし、DCLの後身であるUDVが数年後に「クラッシックモルト・シリーズ」を発表したときには、ローズバンクの名前は消えており、代わりにグレンキンチーがその座に就きました。ローズバンク・ダグラス・レイン16年は「オールドモルトカスク・シリーズ」から販売されました。酒齢が古く、アルコール度数も高めですが、口に含んだときの味わいはフレッシュで柑橘系の香りがふんわり漂います。
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