而今 について

１９２年前に建てられた今でも現役な蔵元である「木屋正酒造」で造られているのが、この『而今』。蔵人4人で年間３２０万石ほどの酒を醸しています。三重県名張市は万葉の昔より伊勢への宿場町として栄えた所で、「旅には酒」といわれる酒処です。また伊賀は伊賀米の産地として知られています。周囲を山に囲まれ、その湧き出る水と冬の厳しい気候は酒造りに適し、「酒米、酒水、気候」とお酒を造る上での好条件三拍子がそろっています。
而今のにごり酒はメロンやバナナのようなフルーティな香りがほのかに漂うのが特徴です。口に含むと微炭酸であり、すっきりした、それでいて決め細やかな甘みもあります。大吟醸は、バニラやラムネ、バナナ、メロンなど甘くてフルーティな香りです。口当たりは辛口でありますが、優しい甘みももたらします。大吟醸の生酒は柑橘系の匂いがふんわり漂います。口当たりは而今らしいフルーティな甘みがあり、次いでフレッシュな苦味が広がっていきます。他にもたくさんラインナップがある而今ですが、お気に入りの味を探してみるのもおすすめです。
『而今』の生酒は、フレッシュでジューシーな美味しさが際立ち、火入れ酒は火入れの技術に冴えを見せ、旨味とキレの対比が見事なバランスを生み出しています。