生産情報 | 地域 | 西ヨーロッパ |
---|---|---|
生産国 | イギリス | |
地方 | スコットランド | |
地区 | スペイサイド | |
村 | ||
作り手 | グレンフィディック蒸留所 | |
原材料 | 大麦,酵母 |
1963年、ブレンデッド用にではなく、世界で初めてシングルモルトとして発売したのはグレンフィディック蒸溜所でした。その創業は1886年にまで遡り、開拓者精神あふれるウィリアム・グラントによって開設されました。建物は家族総出の手づくりで、設備も中古のものでした。待望のモルトウイスキー最初の一滴が生まれ出たのはその年の奇しくも12月25日、クリスマスの朝だったといいます。以来、1世紀以上、グレンフィディック蒸溜所はこの谷で創業者ウィリアム・グラントの時代と同じ製法で、優れたモルトウイスキーをつくり続けています。川の名でもあるフィディックはゲール語で「鹿」、グレンは「谷」の意味。グレンフィディックのラベルに鹿が描かれている由縁です。独立瓶詰業者のボトリングを通常は認めていない蒸留所の一つです。1886年、モートラック蒸留所で16年間働いたウィリアム・グラントは一大決心で同社を退社し、グレンフィディック蒸留所を創業しました。創業まで年収100ポンドと成果退院の報酬として受け取る7ポンドで11人家族を養いながら節約に節約を重ね、資金を募り苦慮の末に設立しました。フィリック川の川底の石を利用して作った建物であり、近くのカードゥ蒸留所からもらった中古の蒸留器を使用して初めてスピリッツを作り上げます。
1889年に大手の顧客であったリースのパティソン兄弟が破産したときに閉鎖の危機を迎えましたが、この危機を乗り越え創業者の独立独歩の精神を後までもたらし続けることになりました。最初はささやかにスタートしたこの蒸留所は、後に世界でも名の知れたモルトの蒸留所として成長していきます。
グランフィディック蒸留所は「世界一有名なシングルモルトの蒸留所」と言われています。蒸留所は市場での売り上げの需要に応えるため、1974年に蒸留所を大々的に拡張しました。実に16基もの新たな蒸留器を投入したのです。合計で29基の蒸留器が現在も稼動し、年間の生産量は1000万リットルに達します。ディアジオの新しい蒸留所であるローズアイルに生産量で追いつかれそうなときもありますが、原酒供給が需要のローズアイルにはしばらくその座を渡さないでしょう。リリースされた商品は非常に優しい味わいの12年、さわやかな果実とフレーバーがバランスのよい15年、クリーミーな味わいの30年などがあります。
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