生産情報 | 地域 | 西ヨーロッパ |
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生産国 | イギリス | |
地方 | スコットランド | |
地区 | ||
村 | ||
作り手 | ジェームズ・ブキャナン社 | |
原材料 | 大麦,酵母 |
ロイヤル・ハウスホールドとは「王室」の意味で、かつては英国王室専用品を少量市販しているもの。厳選した45種類の希少な原酒をブレンドし、バランスの取れた気品漂う味わいは王室から高い評価を受け、翌年にロイヤルワラント(王室御用達)の称号を授かりました。1990年代初頭までは「THE」という定冠詞がついていて、英国王室と日本市場しか出回らないということで並行輸入もなく価格も高額なものでしたが、「THE」が消えた現在でもそれだけは変わっていません。1897年、当時最も多くの原酒をストックしていたジェームズ・ブキャナン社は、英国王室から特製の上質なスコッチウイスキーを造るように注文を受けました。このロイヤル・ハウスホールドは当事イギリスの皇太子であった後のエドワード7世専用に作られたウイスキーです。数種類のブレンデッドウイスキーの中から皇太子自ら選び抜かれた一品です。その後国王となったエドワード7世は、このロイヤル・ハウスホールドを正式に英国王室御用達にしたということです。しかし、このブレンデッドウイスキーのレシピは、実はブキャナン社がオリジナルで作り出したものではなく、アウターヘブリテイーズ諸島にあるローデル・ホテルのオリジナルレシピだったと言う秘話があります。
かつてこのウイスキーは世界の3つの場所でしか飲むことができませんでした。バッキンガム宮殿、スコットランドの辺境のヘブリディーズ諸島のハリス島にあるローデル・ホテルのバー、そして日本です。昭和天皇が皇太子時代にイギリスを訪れ、その際に英王室からプレゼントされたのが縁で、以来、英王室の特別許可により、世界で唯一日本だけが市販を許されている希少な逸品なのです。この伝統は今でも続いており「ロイヤル・ハウスホールド」が一般に飲めるのは、世界中で日本だけとなっています。イギリス本国でも、前記のローデル・ホテルのバー以外では飲むことができないのです。
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