生産情報 | 地域 | 北アメリカ |
---|---|---|
生産国 | カナダ | |
地方 | オンタリオ | |
地区 | ウォーカーヴィル | |
村 | リバーサイド・ドライヴ・イースト | |
作り手 | ハイラム・ウォーカー蒸留所 | |
原材料 | 大麦,酵母,とうもろこし,ライ麦 |
アメリカ中に普及し、本場バーボンの売上を凌ぐまでに成長したカナディアン・クラブは「クラブ・ウイスキー」として人気に。ブレンデッドウイスキーはある程度の期間熟成させた後、原酒同士をブレンドしていますが、カナディアン・クラブは蒸溜したてのニュースピリッツの段階でフレーバリングウイスキーとベースウイスキーをブレンド。そして、そのまま樽詰めして製品を熟成(プレ・ブレンディング)させます。カナディアン・クラブはスタンダード製品でも、最低6年以上貯蔵しています。30年以上の熟成も可能な環境を備えており、高品質な製品を世に送り出すことができます。ライ麦主体の軽やかで華やかな香りを持ち、まろやかで飲みやすい味わい。料理などにも良く合うので、日常的に飲むウィスキーとしては最適なウィスキーの一つです。1856年デトロイト対岸のカナダの土地を購入した、実業家のハイラム・ウォーカーにより蒸溜所が建てられました。彼は、1838年にはデトロイトへ移り住み自分の食料品店をオープンさせ、ビジネスのノウハウを学びながら穀物商となり、ウイスキー製造業者となる足場を固めたのです。そしてウォーカーは、1858年にそれまでにない軽いタイプのウイスキーをつくり世に送り出しました。カナダで最も古くからあるウイスキーブランド、それがカナディアン・クラブです。当時はまだクラブという名前で売り出されており、ジェントルメンズクラブのお客さんをターゲットに売り出していました。樽売りが当たり前であった時代に、混ぜ物ができないようにクラブは瓶詰めで売り出され、人気を博しましたが、すぐに他の蒸留所も真似て瓶詰めが主流になっていきました。1927年、グッダーハム&ウォーツを経営するハリーハッチがハイラム・ウォーカー&サンズ社を買収しました。その結果世界最大のウイスキーメーカーとなりました。ハリーハッチはアメリカの禁酒時代にさらに富を築き、バランタイン社のほかにも次々と蒸留所を買収していきましたが、その後同社は1987年にアライド・ディスティラーズに買収されました。
ハイラム・ウォーカー社は、ヴィクトリア女王から現在のエリザベス女王の代に至るまで長きに渡りイギリス王室から御用達許可証を授かっています。また、崇高さでは落ちますが、アル・カポネもアメリカの禁酒法時代にこのカナディアン・クラブをカナダから大量に輸出していたそうです。禁酒法時代以前にアメリカ中のホテルやバーで大人気だったクラブ。この人気ぶりに危機感を感じたアメリカ・ケンタッキー州のバーボンの製造業者はアメリカ産ウイスキーとカナダ産ウイスキーを区別するよう政府に嘆願書を提出しました。その結果、アメリカ政府は法律を制定して、クラブはカナディアン・クラブと名づけられ、市場に出回ると以前に増してますます人気になっていきました。
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