生産情報 | 地域 | 北アメリカ |
---|---|---|
生産国 | アメリカ | |
地方 | ケンタッキー | |
地区 | ネルソン | |
村 | バーズタウン | |
作り手 | バーンハイム蒸留所 | |
原材料 | 小麦,酵母,とうもろこし |
バーボンは一般的にとうもろこし、ライ麦、大麦麦芽が原料ですが、このバーボンは力強くかなりドライでさっぱりとしています。香りもそれほど強くはなく、変な苦味やトゲトゲしさも感じられません。そのため、すっきり飲めて後味もそれほど残らないことが特徴です。バーボンは時代とともにライト化する傾向にありますが、その中であえて時流に逆らった昔のままの男性的な、闘鶏の姿を連想させるヘビーなタイプのバーボンがファイティング・コックです。製造拠点をバーンハイム蒸溜所に移したヘヴン・ヒル社が製造する数多くのブランドの一つで、独自に熟成、製品化しています。ファイティング・コック6年は、ラベルに「103」(103プルーフ=アルコール度数51.5%)とあるように度数も高いです。そして、一番の特徴がライ麦のかわりに小麦を使用していること。ファイティング・コックを製造したヘヴン・ヒル蒸留所は1889年にネルソン郡バーズタウンに建設されました。当事この蒸留所は家族による小規模な経営でしたが、後に会社組織となりその経営もだんだんと拡大してきました。アメリカの禁酒時代が終了した後の1935年からは、数少ない独立系の会社として現在までその地位を保っています。また、同社はジムビームの子孫であり、アメリカ禁酒法時代も変わることなくウイスキーブランドを引っ張ってきたビーム家とも深い絆があり、ファイティング・コックの蒸留も酵母もこの一族が係わっています。
ファイティング・コックとは「闘鶏」を意味します。ラベルに描かれている「闘鶏」は、アメリカなどでは鶏の足に小型ナイフを装着させ1対1で戦わせている、鶏と鶏が戦う競技でチキンファイトとも言われています。15年は凛々しく立つ闘鶏の絵のラベルで、15年間の長期熟成により重厚な味わい深さを特徴とし、香り豊かで、とても味のしっかりとしたバーボンです。ファイテング・コック6年と15年では、同じブランドとは思えないくらいボトルの外観は違いますが、どちらもイメージ通りの力強さがあります。また、ファイティング・コックを製造しているバーンハイム蒸留所は、味に刺激的なパンチを加えるためにライ麦ではなく、小麦を使用していると公表しています。
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