生産情報 | 地域 | 西ヨーロッパ |
---|---|---|
生産国 | イギリス | |
地方 | スペイサイド | |
地区 | スペイサイド地区 | |
村 | アベラワー村 | |
作り手 | アベラワー蒸留所 | |
原材料 | 大麦,酵母 |
バニラやラムレーズンのような香りと舌触りの良さが特徴です。日本ではあまり知られていないアベラワーですが、フランスでは大変有名であり、その人気は高いです。全世界でもベストセラーモルトのトップ10に入るとされています。アベラワーは国際ワイン&スピリッツ大会で、金賞を6度も受賞しており、これはアベラワーだけです。1986年に金賞を受賞した際には、涸れていた聖ダンスタンの井戸から一時的に水が湧き出したとエピソードもあります。
アベラワー(ABERLOUR)の作り手である蒸留所は、スペイ川近くにあるアベラワー村で、1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアの二人が創業しました。アベラワーの語源はゲール語で“せせらぐ小川の川口”を意味しています。この蒸留所は、50年と長きに渡り操業していましたが、のちに火災で焼失してしまいました。その後、ジェームズ・フレミングが1879年に歴史のあるフランスのペルノー・リカール社に買収され、スペイ川の上流にアベワラー蒸留所を建設しましたが、これも1898年に再度火災により消失しています。1974年に現在の蒸留所はチャールズ・ドイグ設計により古典的なヴィクトリアン様式の美しい建物となっています。
ゲール語で「せせらぐ小川の川口」という意味を持つアベワラーは、公式には1879年に設立しました。しかしそれ以前の1826年にはこの地で密造酒が造られており、創業自体は開始していました。アベワラー蒸留所はスペサイド中央のワラー川沿いに建ち、仕込み水にはベンリネス山の麓にある泉から引いた澄んだ水を使用し、原料にはスコットランド産の大麦のみを使用しています。また、国際ワイン&スピリッツ大会で何度も金賞を受賞したフランスで人気の高いモルトです。また、以前の倉庫主任だったフレイザー氏が、熟成庫で眠るウイスキーにバグパイプの子守唄を聞かせていたこともあったそうです。アベラワーは初心者向けの飲みやすいモルト。甘さの具合をみてもフランスで大人気なのが納得できます。
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