日本酒は米を原料とした醸造酒です。蒸留などの工程がないため、原料そのものの味わいが直接影響します。
日本酒造りは高い醸造技術が必要で、緻密さと繊細な造りから日本独自の奥深い味わいが生まれます。原料の米は、私たちが普段食べる米とは異なる、酒造りの工程において扱いやすく品種改良された酒造好適米を使用します。
一般米と比較して、米粒が大きく、心白が大きい、そして雑味の要素になってしまうタンパク質が少ないといった特性があります。代表的な酒造好適米には「山田錦」、「五百万石」、「美山錦」があります。そして日本酒の成分の約8割を占める水はとても重要です。仕込みに使用する水以外にも、米を洗ったり、吸収させるたりするための水や、道具を洗う水など、たくさんの水が必要です。
ミネラルの合有量で味わいも変わってくるため、各蔵では土地の恵みを活かしながら、その土地に根付いた酒造りを行っています。