ワインを色・香り・味わいで選ぶ
まずはワインの色をチェック!
赤ワインの場合
ワインの色は、時間とともに変化します。若いワインは青みがかった赤色で、飲み頃は赤系のレンガ色、そして飲み頃を過ぎると全体的に茶系がかかった色になります。たとえばボジョレー・ヌーヴォーなどは紫色の濃いワインなので出来立てのワインということになります。
白ワインの場合
白ワインといっても白色ではなく、緑色や黄色です。白ワインも赤ワインと同様時間とともに色が変化します。出来立ての白ワインは、透明に緑がかった色で、熟成が進むと鮮やかな黄色に色づいてきます。飲み頃を過ぎると茶色がかった黄色になります。
香りをチェック!
果物
柑橘系(オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど)は白ワインでよく使われる表現です。フレッシュさが強く出ており、涼しい土地で収穫されたブドウが使われています。木に実る果物で、チェリーは赤ワインの品種ピノ・ノワールに使い、りんごや洋梨は白ワインで多く使う表現です。
ベリー(いちご、ラズベリー、カシスなど)は、主に赤ワインの香りを例えるのに使います。一般的に涼しい産地ではラズベリー、温暖な産地ではカシスが香ると言われています。
植物
エレガントさや気品漂う香りの表現に花の香りを使います。バラは赤ワイン、オレンジやジャスミンは白ワインで使われます。
木、森(杉、オーク、松など)などの表現は、ワインと一緒に漬け込まれたブドウの茎や、醸造で使われた樽の香りなどを、木や森に例えて使います。
その他
タイム、レモングラスなどのハーブや、ナツメグ、シナモンなどの香辛料、甘美さははちみつなどを使います。
味わいをチェック!
甘み
ワインは甘いものとそうではないものがあります。甘みがあるものは飲みやすく、料理と合わせる場合は辛口タイプが好まれる傾向があります。もともとブドウは甘いのですが、発酵時にブドウジュースの糖分がアルコールに変化するとき、アルコールの甘みをどれだけ残すかで調整し甘さを決めます。好みや合わせる料理によって使い分けましょう。
渋み
ブドウの皮、茎、種に含まれているタンニンが渋みを生み出します。赤ワインを造るときは、皮や茎も一緒に漬けこんで発酵させるため、白ワインより赤ワインの方が渋みがあります。ワインの初心者は渋みを苦手とする方も多いですが、適度な渋みはワインの味わいに幅を持たせ、飲み応えを感じさせます。ワイン通は渋みを好む傾向があります。ぜひ料理と合わせて渋みもお楽しみください。
果実味
ブドウの品種や熟成期間によって同じブドウから造られるワインでも果実味は様々です。果実味が非常に強いワインは、「チャーミングなワイン」などと表現されます。若いワインは生き生きとした果実味を感じさせます。一方熟成が進んだワインは全体に馴染んだ深い味わいになります。