生命の水を意味する薬品扱いだったウイスキー
「ウイスキー」の由来はラテン語のaqua vitae(アクア・ヴィテ、「命の水」の意)です。
aqua vitaeは元々はぶどう酒を蒸留したもので、今でいうブランデーのことです。
aqua vitaeは1300年代にイタリアからヨーロッパ各地へと広まりました。15世紀初頭には作り方そのものも広まるようになり、ブドウだけでなく、各地で手に入る果物、大麦、小麦、ライ麦を原料に作られるようになりました。当時aqua vitaeは嗜好飲料ではなく薬品の扱いでした。スコットランドやアイルランドではaqua vitaeをゲール語に訳し、uisce beatha(ウィシュケ・ベァハ、「命の水」の意)の「水」の部分であるuisce(ウィシュケ)が訛って後の「ウィスキー」という名称になりました。