コルクの役割と種類
ワインボトルの栓一つでも、そのワイン造りにかけるメーカーの想いが伺い知れます。抜栓した栓を見つめてワインの奥深い世界に浸ってみませんか?
今日は様々なタイプのコルク栓をご紹介します。
1.天然コルク栓
天然コルクはコルクオークの樹皮を剥がしてくりぬいたものです。ポルトガルが世界最大の産地で、世界の半数近くを占めています。樹皮は樹齢25年以上でないと採取できません。そのため高級コルクとして知られています。
2.圧搾コルク栓
コルクを粉砕にし、熱硬化性接着剤を混ぜ合わせ加圧加熱して固めたコルク栓です。天然コルクと比較すると安価で造ることができます。
3.スパークリングワイン栓
スパークリングワインは炭酸を多く含むため、コルク栓は密度が高く重いものが使用されています。
4.樹脂栓やプラスチックなどの合成栓
シリコンやプラスチックなどで作られたコルクではない栓です。コルクの使用はこれまでコルクテイント(コルクの性で品質が劣ってしまうこと)の問題が度々議論されています。よく問題になるのはコルク臭やカビ臭さなどがあげられます。せっかく良いワインができても、コルクで台無しになってしまうこともあります。プラスチック栓は長期保管には向かないため、2年以内に飲むワインに適しています。