樽選びで変わるウイスキー造り
蒸留酒を樽で寝かせて熟成させるのがウイスキー造りの特徴です。
その風味は樽で大きく左右されます。
樽の材質、サイズ、また新樽なのかほかのお酒の空き樽なのかなど、製造者は樽選びに余念がありません。樽は小さなほど中に入る量が少ないため、樽の成分の影響が強く出ます。仕込みから蒸留までにかかるのは20日程度ですが、熟成の期間は年単位で長いものだと10年〜20年程寝かせます。
熟成が進むと透明の蒸留酒は樽の成分を受け取り黄色に変化し、熟成香が加わります。
樽の容量で熟成の度合いが変わる!
バレル 180 ml
新樽は内側を強く焼きバーボンに使用します。
容量が小さいので熟成が早く、短期熟成向きです。
ホッグスヘッド 230ml
使い込んだバレルを解体し、再び組み立てた樽です。
パンチョン 480ml
北米産ホワイトオークの柾目板を使用した樽です。容量が大きく、長期熟成に向きます。味わいはすっきりしたものになります。
バット 480ml
シェリーバットとも呼ばれ、もともとシェリー酒の貯蔵に使われたものです。シェリー酒の香りや甘みを受け取った味わいのウイスキーができます。