焼酎についてどこまで知ってる?
我々日本人が愛して病まない一般的な酒、焼酎。飲み方はお湯割り・ロック・水割りが代表的です。
その焼酎について詳しく見ていきましょう。
どんなお酒?
焼酎は、アルコール発酵したモロミを加熱、沸騰させて、アルコールに富んだ蒸気を冷却して回収した「蒸留酒」です。
ウイスキーやブランデー、ウォッカ等と同じ「蒸留酒」の仲間ですが、原料や製造過程における処理の違いにより区別されています。
焼酎の名前の由来
焼酎の「焼」という文字は、モロミを加熱、沸騰させて作る、という、蒸留酒の基本的な作業を指しています。中国語では蒸留酒を、中国では「焼酒」「火酒」と書かれ、「酒を焼いて(煮て)作った物」を意味します。
また、「酎」は、“強い酒”の意味で、日本では「焼酒」と「焼酎」の二語が混同されていましたが、18世紀頃から「焼酎」という表現が定着した、とされています。
さらに「焼酎」は2種類に区別され、それぞれ、「乙類焼酎」と「甲類焼酎」と呼ばれています。
・乙類(本格焼酎)
安くて無色透明でアルコールのにおいが感じられず、ほのかな甘みと丸味があり、全体として爽快な味わいが楽しめます。
梅酒など、家庭用果実酒の原料としてホワイトリカーとして名付けられ、地域によっては根強い人気があり、全国の焼酎消費量の六割を占めています。
連続式の蒸留機で蒸留され、アルコール分36度未満のものを「焼酎甲類」と呼びます。
味は、すっきりとしていて丸味があり、 お茶やジュースなどで割っても美味しく飲めます。果実などを漬けたりもできます。
・乙類(本格焼酎)
南九州を中心に生産され、米、麦、芋の焼酎や、清酒の副産物の粕取り焼酎などがあります。甲に比べてで低くみられそうだが、乙類のほうが素材の味を生かした昔ながらの焼酎で、「本格焼酎」と呼ばれています。
沖縄県特産の焼酎は、特に「泡盛」と呼んでいます。
単式蒸留機で蒸留されたアルコール度数45度以下のものをさします。これは、「旧式焼酎」とも呼ばれ、古くから作られている、昔ながらの製法です。
焼酎の種類
・米焼酎
原料は主にタイ米が一般的に使用されています。 伝統的な製法による米焼酎の風味は、まろやかでなめらかな味わいが特徴です。
厚みがあり、輪郭のはっきりした構成を持っています。 最近は軽快なソフト風味の製品が好まれるようで、製品もそれに対応したものが多いようです。
・そば焼酎
そばは発酵力が弱いため単独で仕込みにくく、したがって麦や米と混ぜているものなど造り方は様々です。 組み合わせパターンが豊富なので味わいも多彩です。
そば焼酎の風味は、そば特有のフレッシュな香りと軽快な丸みがあります。そば殻のような香ばしい香りを感じさせます。 透明感のある酒質、軽快でドライな苦味成分が特徴です。
・芋焼酎
焼酎用として用いる芋は大きく、皮が白くデンプン含量の多い品種です。 芋焼酎は蒸し焼きにしたサツマイモの芳香があり、原料の特徴がそのまま製品に表われています。
水またはお湯と焼酎をどの割合で混ぜても風味のバランスが崩れない特徴があります。
・麦焼酎
原料は大麦を使用しています。大麦は六条大麦や二条大麦が使用されていますが、現在では二条大麦が主体です。
麦焼酎はすっきりとしたドライのものが多く麦こがしのような 軽く香ばしい香りを持ち、軽快でさえのある辛口タイプが多いです。
さらに、お湯割り・水割り・オンザロック・燗をつけるなどお好みに合わせて焼酎をお楽しみください。