ワインの産地やタイプがわかるボトルデザイン
ワインボトルにも様々な形状があります。主にボルドー型とブルゴーニュ型の二つが広く使用されています。
それらはワインの産地や、ワインの性質を活かすための工夫がされています。
例えば、ボルドーは長期に瓶熟成させるワインが多いため、澱を肩の部分で受け止められるように肩が張っています。さらに、肩だけでなく、瓶の底を大きくへこませることも澱を混入させない目的があります。ボルドーだけでなく、カベルネ・ソーヴィニョンなど、長期熟成型のワインを造るブドウ品種を使ったワインにも使用されています。
ガラスの色は長期保存するために、光を遮断できる濃い緑色なのもボルドー型の特徴です。すぐ飲むタイプの白ワインやロゼは透明や薄い緑色のガラスです。
ボルドー型
ワインボトルの代表的な形状です。ボルドー産のワインや、カベルネ・ソーヴィニョンなどの長期熟成型ワインのタイプに使用されます。ワインを注ぐときに澱を肩で止めます。瓶底も保管時に澱がたまりやすいため、大きなへこみがあります。
ブルゴーニュ型
ブルゴーニュ産やロワール地方などで使われているボトル形状です。なで肩で澱が少ないワイン向きです。瓶底もボルドー型と比べると小さなへこみがありです。
シャンパン型
瓶内で二次発酵させるときガスの発生に耐えられるように、ガラスが厚く造られています。瓶底は瓶内の内圧に耐えるために、大きなへこみがあります。
ライン・モーゼル型
ドイツのライン・モーゼル地方のボトル形状です。なで肩ですらりと背の高いスリムなボトルデザインが特徴です。ライン地方は茶色のガラスで、モーゼル地方は薄い緑色です。